健さんの映画と時代(下)「国民的大スターに」 1970年代になると、量産体制を続けてきた日本の映画界は転換点を迎える。高倉健も、任俠(にんきょう)映画の人気の陰りとともに、時代に即した新たな境地を切り開いていく。 77年公開の「幸福の黄色いハンカチ」は、その記念碑的な作品である。山田洋次監督と初めて組み、人間味のある男性を好演。国民的ス.. 2017 9/29