「ハピまん」ホットサンドを提供 ハピオ子会社の木野の森珈琲店
【音更】JA木野の子会社ハピオ(音更町木野大通西7)は、自社スーパーハピオ(同住所)の人気中華まん「ハピまん」を使った新メニューを、近隣で運営する「木野の森珈琲店」(音更町木野大通西6)で提供している。スーパーの商品をカフェの料理に転用することで、飲食・小売り両事業のシナジーを高める。新たに取り組むスーパーの観光拠点化を視野に、施設の魅力向上にもつなげる考えだ。(月森七海)
ハピまんをホットサンドメーカーで焼き上げた。こんがりと焼けた皮の香ばしさと、カリッとした食感が特徴。2日からメニューに登場し、日に10セット以上の注文があるという。
ハピまんは100万個以上の販売実績があるハピオの看板商品。優しい甘さの皮とこくのあるチーズのバランスが絶妙で、多くのファンを獲得している。「キャンプでハピまんをホットサンドにしたら、おいしかった」という来店各の声をヒントに、メニュー化を決めた。
これまでも飲食と小売りの相乗効果による売り上げ増を図ろうと、スーパーで販売する野菜や菓子類をカフェメニューとして提供していた。隣り合う両店は行き来しやすい環境にあるが、需要は限定的だった。人気商品を前面に出した新メニューを契機に、両部門の連携強化を期待している。
好調な滑り出しを受け、木野の森珈琲店では早くもメニューの拡充を検討。オニオンハムや限定のカレー風味など、ハピまんのラインアップに合わせホットサンドの充実を図る考え。秋から冬にかけては、蒸したてのハピまんそのものの提供も始める予定だ。
赤間宏店長は「ハピまんには無限の可能性を感じている。さらにおいしい食べ方があれば、ぜひ教えてほしい」と話し、ユーザー参加型のメニュー開発に意欲を見せる。
ハピオでは食品スーパーの店舗を、観光スポットとして活用することも検討。個人旅行客の利用が多いことから一定の観光需要はあるとみて、バスツアーのルートに組み込み、団体客の誘致を目指す。人気商品を転用したカフェの新メニューも、観光関連の取り組みにひと役買いそうだ。