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大手企業の人事責任者が1次産業現場体験 浦幌で「アカデメイア」

環境再生型農業に挑戦する山田さん(手前左)の話に耳を傾ける参加者

 【浦幌】一般社団法人十勝うらほろ樂舎(山内一成代表理事)が主催する研修プログラム「うらほろアカデメイア」が3~5日、浦幌町内で開かれた。今回は初めて各企業のCHRO(最高人事責任者)を対象に実施。大手企業から16人が参加し、1次産業の現場視察や対話を通し、さまざまな気付きを得た。

 本州の大手企業の従業員などを対象に、1次産業の現場や地方の暮らしに触れてもらい、自身の価値の再定義を促す取り組み。浦幌サイドとしては関係人口を増やす狙いがある。

 「理想と現実」をテーマとした2日目の研修では、町朝日の農場「アサヒ・アグリ・アクション」を訪問。環境再生型農業で土壌再生に取り組む山田史弥代表(38)が挑戦の背景や現状を紹介した。

 120ヘクタールで畑作4品や大麦、カボチャを栽培する山田さんは、このうち5ヘクタールで有機栽培などを実践。「やりたいことをやるためには成果を見せなきゃならない。チャレンジは自分の畑で行い、借りている畑では慣行農業で雑草1本生やさない努力をしている」と語った。

 その後のセッションでは、参加者から「農業の態形は企業と全く一緒だと感じた。変革するには、普通のことができることを示さなければならない」「山田さんのように“気付いた”人をどうサポートするかが重要で、それがわれわれ人事の仕事」などの意見が出された。

 日本経済新聞社人財教育事業ユニット長の戸堀勇人さん(58)は「生産された物の値段やマーケットしか見ていなかった。改めてメディアの役割や在り方について考えさせられた」と話した。

 1日目は「命と経済」をテーマに模範牧場などを視察、3日目は「今と未来」をテーマにワークショップが行われた。(澤村真理子)

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