子どもの実態に応じた教育活動を紹介 帯広盲学校で学校公開
帯広盲学校(飯野宏校長)は3日、管内の教育関係者ら向けに学校を公開した。道東唯一の盲学校として寄宿舎も併設しており、授業見学などを通して同校の教育活動などを伝えた。
教育内容や視覚障害についての理解啓発を目的に実施しており、今年で3年目。この日は、教育関係者や保健師ら約20人が参加した。
同校は十勝を含む45市町村を校区とする。地域の教育機関などに対して専門的な知識などを提供する視覚障害教育のセンター機能を備える。現在は、幼稚部・小学部・中学部に計8人が在籍している。
冒頭の学校説明では、子どもの実態に応じて補助具を活用しながら学習を行っていることなどを紹介した。
飯野校長は、「見えにくい状況はさまざま。子どもの状況に気付き、どのように見えているか詳しく知り適切に関わることが必要」と述べ、複数のアセスメントを通して学習計画や実践につなげている点を強調した。
中学生の公開授業では、タブレットや無理のない姿勢で読み書きをするための書見台(しょけんだい)を活用しながら、教員と生徒が一対一で学習を進める様子を公開。補助具や検査機器の展示も行われた。
浦幌町の子ども発達支援センターの山本拓真さん(24)は「どんな子が在籍しているかや補助具を活用した時の学習のしやすさなどを見ていた。(自分が関わる)児童の支援につなげたい」と話していた。(菊地青葉)