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「手芸好き、ぜひ足運んで」 中札内に刺し子の専門店「さしこのさなのん」開店へ

「多くの人に刺し子を楽しんでほしい」と話す阿部さん

 【中札内】中札内村で手芸の刺し子用糸のオンライン販売や講習会を営む阿部のどかさん(39)が、糸や刺し子キットの専門店「さしこのさなのん」(村西1南2ノ7)を14日に開店する。阿部さんは「手芸に興味がある人はぜひ一度訪れて」と話している。

 刺し子は布の補強や防寒のため、布を重ね合わせて細かく一面に刺し縫いする伝統技術。現在の手芸では、刺し縫いの柄の美しさを楽しむことが多い。

 阿部さんは清水町生まれ。十勝を中心に道内の小・中学校を経て、帯広緑陽高校、札幌大学を卒業。JA中札内村への就職を機に村に住み始めた。2015年ごろに刺し子を知り、子育ての傍ら趣味で作品作りを始めた。

 刺し子用の糸は十勝では販売が少なく、「好みの色の糸が欲しい」と、タマネギの皮やコーヒー豆で糸の染色に挑戦。完成した糸をSNSに投稿して好評を得たことをきっかけに、17年からオンライン販売をスタートした。現在では全国から、糸の定期パックや刺し子の体験キットなど、毎月160件ほどを受注する。17年からは中札内文化創造センターで刺し子教室「運針会」を開講する。

 自宅では手狭になったことから、教室も開ける工房併設の店舗開店を決めた。約26平方メートルの平屋で、約3分の2が工房スペース。染色に使うシンク4口、ガスコンロ3口を備える。

 店舗では、初心者に人気の「刺し子のふきんキット」(1900円)や、阿部さんが染色した刺し子用糸(1本450円)を販売する。編み物愛好者に人気の「hus:(フース)」の毛糸やコットン糸(約1500円)も、道東で唯一販売する。

 営業時間は午前10時~午後4時。不定休。14、15日にオープニングイベントを開催し、ソックス染め体験会(予約優先、1000円)や、刺し子の実演販売などを行う。予約は専用ページから。(吉原慧)

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  • 14日オープンの刺し子専門店「さしこのさなのん」

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