透析患者を無料で送迎 病院とタクシー会社がタッグを組む
帯広市内の西2条腎泌尿器科病院(西2南2、高橋和明院長)は、TKタクシー(帯広、小林義幸社長)と提携し、交通弱者となった透析患者を無料でタクシー送迎するサービスを展開している。同院によると同種の提携は管内には他になく、道内でも珍しいという。(高井翔太)
同院によると、透析患者は週3回、治療のために通院する必要がある。車の運転が難しくなり、通院できなくなると、入院透析となるケースが多いという。
入院対応が難しい同院では、通院を希望する透析患者の声を受けて送迎を検討してきたが、自前では難しく、TKタクシーに相談した。「買い物で利用する高齢者が半分ほどになるなど物価高騰で乗り控えが増える中、常時使ってもらえるメリットは大きい」(同社の運行管理者の鈴木覚さん)と協力を取り付けた。
昨年8月から同サービスを開始。日中運行する同社のタクシー約20台のうち、幕別や音更などの定められたルートを回る乗り合わせ運行の3台を透析患者の通院に利用している。透析患者のタクシー運賃は同院が負担している。
現在、15人ほどの患者が利用している。同院の鈴木和裕事務部長は「『運転する不安が無くなり、安定して通える』といった声が届いている」と話している。
透析の通院に関する問い合わせは同院(0155・27・2301)へ。
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