現代仏壇の「ギャラリーメモリア帯広」が30日閉店 地域に支えられ17年
道東初の現代仏壇の専門店「ギャラリーメモリア帯広」(帯広市西3南9)が30日に閉店する。若者の仏壇離れや街中の人流減少などが影響した。同店は現在最終セールを実施しており、「地域の皆さんに支えられた17年間。感謝の気持ちを込めて特別価格で提供する」としている。
同店を運営するコウ・コーポレーション(帯広市、金澤聖月社長)が2008年、「現代仏壇」の商標登録を持つ八木研(大阪)とフランチャイズ(FC)契約を締結。現代の住宅デザインに合った仏壇・仏具の需要拡大を見込み、道東・十勝地区で初めて出店した。
モダンデザインの仏壇や仏具、盆ちょうちんなど取り扱い、常連も多かった。寺の檀家離れや若者を中心に仏壇への関心が薄れ、藤丸閉店による街中の人流減少が大きく響いた。24年10月に八木研が事業承継し運営体制が変化したことも踏まえ、閉店を決めた。
開店当初から営業を担った山本和郎常務は、「一人一人の住まいに合わせた『供養のカタチ』を提案してきた。釧路や北見など遠方の来店客も多く、閉店を惜しむ声をたくさんいただく。残り少ない期間で、しっかり感謝を伝えたい」と話している。
セールでは現代仏壇を含む店内全商品が2~6割引きで販売。同社が独自で行ってきたモダン神棚などのオンラインショップ「kuyoのカタチ」の運営については今後検討する。山本常務は「仏壇や線香などは残り少ない。早めに来店を」と呼び掛けている。
営業時間は午前9時半~午後6時。30日までは休まず営業。問い合わせは同店(0155・20・5151)へ。(廣田佳那)
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