女性部長3人誕生 管内商工会青年部 「男女関係なく商業活性化」
十勝管内の商工会青年部で今年度、女性のトップ(青年部長)が3人誕生した。新得町の中原綾奈さん(36)と、本別町の杉田璃菜さん(30)、中札内村の林衣理奈さん(37)。道商工会連合会十勝支所によると、連合会が発足した1967年以降では管内町村で初。24日には、中原さんが十勝管内商工会青年部連合会の副会長にも選任され、「男女関係なく、地域の商業活性化に関わる人が増えるきっかけになれば」と語った。
中原さんは町内の飲食店「snack f」の店主を務める。商工会青年部には4年前に入会、前任は副部長。「全国ではトップで活躍する女性は多い。皆さんとしっかり手を携え、青年部活動をもり立てたい」と笑顔を見せる。
杉田さんは本別で生まれ育った。現在は「スナック樹璃」を切り盛りする。青年部での前任は理事。「本別で新たなイベントを検討していく。連合会で交流を深め、活動に生かしたい」と話す。
林さんは父親が営むはやし整骨院で鍼灸(しんきゅう)師として働く。部員は現在4人と減少しており、「単会では会員増強に力を入れたい。(女性部長が)3人いるので心強い」と話していた。
青年部は45歳までの商工業者で構成。親会の十勝管内商工会連合会の石橋強会長(陸別町)は「道内14連合会があるが、複数人の女性青年部長がいるのは道内でも珍しい。切磋琢磨(せっさたくま)して地域を盛り上げてほしい」と期待している。(佐藤いづみ)