「世界にも進出を」 帯広発「パラコレ」、万博で披露
大阪・関西万博の会場で17日、帯広発の障害者のファッションショー「パラコレクション(パラコレ)」が開かれた。車いすや義足のモデルが着物を着てダンスなどを披露。障害者も健常者も分け隔てなく着ることができ、幸せな気持ちにする着物の素晴らしさを世界に発信した。
パラコレは日本理美容福祉協会帯広センター代表の森田浩幸さん(58)が主宰を務める。2022年に商標登録し、各地の団体がイベントを主催する際、森田さんが協力してきた。万博では着付け教室などを展開し、「パラコレ大阪」を主催する心華(ここはな)の常盤尚子社長が「着物で世界を包み込め」をテーマに応募した。
天気は晴天。海風が心地よく吹く能の舞台を模した会場で開かれた。大阪出身の車いすモデル5人と義足のモデルが3人出演し、健常者のパフォーマーとともに着物姿でダンスやシッティングバレーで会場を沸かせた。
最後に舞台に上がった森田さんに観客から「勇気をもらった」「あしたから頑張れる」といった声が寄せられた。大屋根リングの上からも来場者が眺め、海外メディアも撮影していたという。
パラコレ大阪は万博を目標に22年に始まり、今回で12回目。常盤社長は「多くの外国の人が興味を持ってくれた。集大成で区切りのつもりだったが、支援者が増えてきたので少し落ち着いてから、次のステージも考えたい」。森田さんは「パフォーマンスもしっかりやれて、海外に向けて発信できた。47都道府県にパラコレを広げ、世界にも進出していきたい」と意欲を口にした。(高井翔太)
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