日高の動物パネルで再現 中札内高等養護生徒が帯広駅で展示 18日まで
【帯広・中札内】JR帯広駅構内のエスタ東館前で12日、中札内高等養護学校の生徒が日高山脈の動物を再現した段ボールパネルの特別展が始まった。11日には通行人の注目を集めながら展示作業が行われ、生徒が駅の空間に「日高山脈」をつくり出した。展示は18日午後3時まで。(吉原慧)
日高山脈の国立公園指定から間もなく1周年を迎えるのを記念し、国立公園の価値や自然保護の重要性を発信しようと、道と中札内高等養護学校が企画した。
展示されているのは、ヒグマやエゾシカなど日高山脈に生息する動物のシルエットを実寸大で切り出した段ボールパネル。1月26、27日に道の駅なかさつないで行われたアイスキャンドルイベント(中札内村日高山脈国立公園化PR事業実行委主催)で展示するため、同校の生徒が美術の授業の中で制作していた。この時の展示の反響が大きく、より多くの人に見てもらって日高山脈をPRしようと、道が今回の特別展を同校に持ち掛けた。
11日の展示作業には美術部員を中心に2、3年生9人が参加。動物の実寸大パネルを貼る掲示用ボードは幅約5・4メートル、高さ約1・8メートル。ボードからはみ出して2メートルを超えるヒグマや、3メートル近いエゾシカなど動物パネルの他に、草木や日高山脈のシルエットも配置し、山の中の世界を再現した。美術部準副部長の女子生徒(2年)は「山の中にいる雰囲気を味わえる。こんなに多くの動物がいるのだと体感してほしい」と期待する。
仕事帰りに足を止めて作業を見守った市内の接客業畑山翔さん(19)は、「壮大な自然の迫力が伝わる。伝わり過ぎるくらい」と絶賛していた。
日高の動物パネルで再現 中札内高等養護生徒が帯広駅で展示