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71歳池田さん、スケート国際大会に挑む 千葉から「滑りたくて」帯広に移住

氷上で練習に励む池田さん

 帯広市の池田茂さん(71)が米国ミルウォーキーで22、23日に行われるスピードスケートの国際大会「第16回マスターズ・インターナショナル・スプリントゲームス2025」に出場する。千葉県に自宅はあるが、一昨年5月に「スケートがやりたくて」と帯広へ。5年ぶりとなる国際大会の出場種目は70~75歳の500メートル、1000メートル。「500メートルはなんとか50秒台を切りたい」と意欲に燃えている。(松村智裕)

 池田さんは大手鉄鋼メーカーのJFEスチールで勤務。スピードスケートは「20歳を過ぎてから遊びで滑り始めた」。そこから競技にのめり込み、24歳から国体に出場。4位を最高に計5度の入賞を果たした。その後は年齢別のクラスがある全日本マスターズに出場し15度優勝。自主参加となるマスターズの国際大会も過去7度出場した。

ともに練習する「クライマックス」の中学生選手らから激励を受ける池田さん(右から2人目)

 65歳で定年退職し、「夢だった」というスケートの聖地・帯広への単身移住を決めた。中学生のクラブチーム「クライマックス」に参加し、最初のアップは一緒にこなす。

 「一緒に滑るのは無理。レベルが高すぎて」とマイペースで氷上練習に取り組んでいる。今季は明治北海道十勝オーバル競技会第1~4戦に出場し、中学生や高校生、大学生らと順位を競った。

 自己ベストは500メートルが42秒11、1000メートルは1分26秒87だが、これは20年ほど前の記録。移住前に右膝の変形性膝関節炎の手術を行い、それ以降はタイム短縮に苦しんでいる。今季は500メートルが50秒35、1000メートルは1分50秒91がシーズンベストだ。

 「スピードスケートはやっぱりスピードが魅力。千葉に住む妻からは『好きなことをやって元気でいてくれればいい』と言われている」と笑顔。「国際大会では日本人で80歳以上の先輩もいる。動けなくなるまで滑りたい」。スケート靴を脱ぐ日はまだまだ先になりそうだ。

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  • マスターズの国際大会に向けて意気込む池田さん

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