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牛と豚すき焼き優秀賞 食育の取り組み評価 帯広市が全道優秀賞 道学校給食コンクール

帯広市学校給食センターの水崎さん(左)、酒井さん(右)、帯広稲田小学校栄養教諭の伊藤さん(中央)

 今年度の「北海道学校給食コンクール」(道教委など主催)で、帯広市学校給食センター(藤原理恵子センター長)が最高位に次ぐ優秀賞を初受賞した。ジャガイモや豊西牛など、地場産品をふんだんに使用した献立や食育の取り組みが評価された。(菊地青葉)

 同コンクールは、地場産品を活用した献立を全道に広め、学校給食の充実を図ることなどを目的に2013年から毎年開催されている。栄養教諭と調理員のチームで、調理と食育指導を実演。献立や栄養、衛生管理などを審査する。

 今年のテーマは「郷土愛を育む 地場産物たっぷり給食」。全道から7チームがエントリーし、帯広市など書類審査を通過した4チームが2次審査(8日・札幌市)に進んだ。

 帯広市からは、稲田小学校栄養教諭の伊藤笑利さん(26)、同センター主査の酒井幸恵さん(54)、同主任の水崎こず恵さん(49)が出場。「帯広牛トンすき焼き丼」「まめまめサラダ」「じゃがいもと小松菜のみそ汁」「牛乳」の4品で挑んだ。

コンクールで作った「帯広牛トンすき焼き丼」などの給食(帯広市提供)

 メインのすき焼き丼は、帯広産のニンジンや豊西牛、帯広めぐみ豚などを使用。ここ数年リニューアルを重ねながら、ふるさと給食として提供している。みそ汁は帯広産の有機白みそで味付け、サラダは十勝産のコーンを追加して提供した。

 実演では、ふるさと給食などを教材とした、食育指導の取り組みを紹介。残食率が低下し、児童・生徒への調査で「給食が大好き・好き」が8割を超えたことなどを報告した。

 審査員は「生産者や調理する人の思いが、子どもの豊かな食育につながっている」などと評価した。伊藤さんは「うれしい。子どもたちのことを考え取り組んできた、栄養や食材のこだわりが評価された」と喜び、「これからもおいしい給食を、自信を持って提供していきたい」と力を込めていた。

 酒井さんは「初めてで緊張したが、(水崎さんと)2人で協力してできた」、水崎さんは「いい経験になった。チームワークは一番だった」と振り返った。2人は今後について「食缶が空になって帰ってくることを目標に毎日頑張りたい」と意気込んだ。

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