小寒の湖面に「御神渡り」
5日は二十四節気の一つで寒さが厳しくなるとされる「小寒」。十勝地方では、前日までに比べて寒気は緩んだものの、晴れたことで地表の熱が奪われる放射冷却の影響で、陸別(氷点下24・6度)と幕別町糠内(同21・6度)で今季最低気温を記録した。19観測地点中12地点で最も寒い時期を下回り、帯広の最低気温は同16・5度だった。
早朝の気温が同18・4度まで下がった大樹町のオイカマナイトーでは、湖面の氷に亀裂が入り盛り上がる「御神(おみ)渡り」が見られた。日の出前から撮影をしていた町内の古川こずえさん(58)は「とても神秘的で、自然のつくり出す力には人間は勝てない」と話していた。
6、7日の十勝地方は前線を伴う低気圧が通過する影響で雪が降る見込み。帯広の予想最低気温は氷点下13度、最高気温は4度。(菊地正人、塩原真)