芽室町の良さ詰まった紙袋が完成 新年から町内事業所で利用へ
【芽室】「芽室の商品」であることが一目で分かるデザイン開発を目指す「おみやげデザインプロジェクト」で考案した紙袋と梱包(こんぽう)用テープのデザインが完成した。今後、町内の商店会やふるさと納税の返礼品で活用される。(近藤周)
芽室土産造成事業の一環で地域活性化起業人の麓(ふもと)紀久さんを中心に実施。町民や興味のある人の参加を募り、ワークショップ(WS)「おみやげデザイン会議」を9、10月で2度開催し、芽室の魅力をデザインとしてどのように表現するか練ってきた。
参加者からの意見を集約し、町内の理論建築家、小笠原正樹さん(39)がデザインを完成させ、7日の第3回会議で紙袋が参加者にお披露目された。
紙袋デザインは、「芽」の漢字を長方形や三角形などの12の図形で図案化したもの。図形の中にもたくさんのデザインが詰まっており、カシワの葉、ゲートボール、日高山脈、畑など町の情景が描かれた「芽」がちりばめられている。
さらに、「『これなんだろう?』と疑問を持ってもらえるように」(小笠原さん)と、紙袋の側面にはデザインの中に隠された「キタキツネ」「飛行機雲」「麦稈(ばっかん)ロール」を探す27題のクイズを掲載している。
完成したデザインは、商用フリーとし、広く活用を呼び掛ける考え。第3回会議では、出来上がったデザインのさらなる活用法を検討し、参加者からは「高校の学校パンフレットに使用」「公用車のラッピング」などの提案もあった。
芽室町魅力創造課の西田昌樹課長は「デザイン開発を通して多くの人とのつながりができたことも大きな財産。デザインをこれから皆さんと育てていけたら」と話した。