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マスターしのび、地元のビールと食味わう 広尾サンタドリームYOUで「ビアナイト」

客をもてなす(左から)鈴木さん、神部さん、関本さん、俊子さん

 【広尾】地元のクラフトビールや食を楽しむ催し「You’s Beer Night」が19日、広尾町のスナック・サンタドリームYOUで開かれた。常連客らが、8月に死去した同店のマスター渡部奨さん(享年89)をしのびながら、広尾サンタランドにちなんだクラフトビール「もみの木エール」やシカ肉料理などに舌鼓を打った。(松岡秀宜)

 町民や広尾に出張で訪れた人、観光客らが集う同店は、渡部さんが体調を崩した昨年9月に休業したが、「再開を」との熱い声を受け、二人三脚で店を切り盛りした妻の俊子さん(77)、長女の鈴木珠世さん(53)が再開を決断。11月下旬、約1年2カ月ぶりに再オープンした。

 この日の催しは、広尾産トドマツの葉を漬け込んだ「もみの木エール」を商品化した町地域おこし協力隊の神部葵さん(26)と、サンタドリームYOUが企画。神部さんや、同じ協力隊で、サンタクロース姿で業務に就く夫の関本凱斗さん(26)も接客を手伝った。

 店内は午後7時の開店と同時に、待ちわびた人で大にぎわい。来店者は、シカ肉、広尾産ツブなどの料理とともに「もみの木エール」を味わいながら、俊子さん、鈴木さん、神部さん、関本さんらと語り合うなど、楽しい夜を過ごした。

 俊子さんと鈴木さんは「(スナックは)町内外の人の交流の場、としていた夫(父)の思いを受け継いだが、皆さんに楽しんでいただいて良かった」とし、「これからも、おもてなしの場となるよう頑張りたい」と笑顔。

 神部さんも「皆さんに愛されているお店と再認識でき、温かい気持ちになった。これからも一緒にマチを盛り上げたい」と話していた。

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  • 客をもてなす(左から)鈴木さん、神部さん、関本さん、俊子さん

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