芽室と音更で窓口体験 窓口DXや窓口改革双方で考える
【芽室・音更】「書かない窓口」を推進する芽室町は、職員が実際に転入やおくやみ手続きを体験して問題点を洗い出す「窓口体験調査」に取り組んでいる。2度目となる今年は、音更町と協力して双方の窓口を体験し、幕別町職員も視察した。(近藤周)
国が「書かないワンストップ窓口」を推進する中、芽室町ではデジタル化に限らず窓口改革を実施してきた。体験調査は昨年初めて実施。「転入手続きで氏名を55回書かなければならない」「待ち時間が長い」など、町民側の負担を認識した。
今年は、一定の条件を満たせば書類に名前が印字されるなど、この1年間で進めてきた窓口改革の成果を確認しようと実施。音更町と協力し、双方の窓口で手続きを体験することで、より客観的に調査した。
11月19日には芽室町役場で、音更町職員が「子育て世帯の転入手続き」と「夫の死亡手続き」を体験。来年3月から書かない窓口システムを導入する幕別町職員も見学した。
手続き終了後の振り返りでは、体験した職員から「申請書にすでに氏名や住所が印字してあり楽だった」など、10月から導入した自動転記のシステムを評価する声があった。一方で、移動の多さや声掛けの不足などが課題として挙がった。
芽室町住民税務課の松田奈巳課長は「両町の窓口を体験し、町民目線の意見がもらえた。職員対応への意見は共有し、改善していきたい」と話していた。
翌日には、芽室町職員が音更町を訪れ、音更町役場のワンストップ窓口を体験した。