商工会女性部が熱気球の形にしたクッキー開発「町の特産品に」 上士幌
【上士幌】上士幌町商工会女性部(森岡庸子部長、部員30人)は町の新しい特産品を目指し、上士幌産の原材料などを使った「かみしほろバルーンクッキー」を開発した。女性部は「女性の力で町を元気にしたいという思いで取りかかった。まずは味わってみてほしい」とアピールしている。町内3カ所で販売している。(大健太郎)
第一弾ハチミツ味
全国各地の商工会女性部で、地域の魅力発信を目的に「おもてなし交流事業」が進んでいる。上士幌町商工会女性部でも来年度から同事業に取り組む予定。今年度はこの前段階の調査研究事業として、お土産販売を決めた。
町農林商工等連携・ビジネス創出促進事業の補助金金を活用。クッキーの形は、上士幌を象徴する熱気球をイメージした。材料として、町内のスパイス専門店「クラフトキッチン」のジンジャーパウダーを使用したスパイス、町内の十勝養蜂園が手掛けたシナ(菩提樹)のハチミツを用いた。甘さ少なめにした芳醇(ほうじゅん)な味に仕上げた。
製造は町内のアイスクリーム店「ドリームドルチェ」に委託し、8月に完成させた。1枚250円。10月に東京で開かれた「北海道十勝上士幌町物産展」では、用意した500個が瞬く間に完売したという。
森岡部長は「町の特産品として、買ってもらえたら」と話している。町内の家具店「lifeもりおか」や、十勝養蜂園などで販売している。約800個を製造し、なくなり次第終了。現在ハチミツ味の1種類だが、今後はチョコレートなどの味を追加し、販路も拡大させる予定だ。