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ロケット開発を身近に 大樹町が住民対象に「宇宙デー」

HOSPOの整備計画を説明する黒川町長。背後は新しいロケット発射場の「煙道」の構造物

 【大樹】大樹町は2日、北海道スペースポート(HOSPO、宇宙港)構想の機運醸成を目的に、関連施設を巡る住民対象のツアー「たいき宇宙デー」を開催した。黒川豊町長が案内役を担い、新ロケット発射場「LC-1」(浜大樹地区)の工事の現況などを説明した。(能勢雄太郎)

 昨年に続き2回目の開催。今回は町民のほか、町外からも参加希望が寄せられ、合わせて115人が応募した。

 浜大樹地区のLC-1工事現場と現発射場施設(LC-0)、芽武地区のロケット開発企業インターステラテクノロジズ(IST)の本社工場を回った。

 LC-1の現場では、射点付近の「煙道」(ロケット打ち上げ時の燃焼ガスが通るトンネル)の工事が本格化。参加者は構造物の天井部に上がり、コンクリートの厚さ、射点の位置など発射場の構造について理解を深めた。

 黒川町長はパネルや地図を示し、「資材が高騰しており、企業版ふるさと納税で事業費の確保に努める」「新射場は2025年度に完成し、26年度から本格的に使えるようになる」などと述べた。

 上川管内東川町の公務員澤野雄太さん(41)はネットで催しを知り、長女の虹那さん(9)、長男の朔さん(7)と参加。「ISTのMOMO2号機の打ち上げ(18年6月、機体が爆発し失敗)も見学し、宇宙には関心があった。新射場で打ち上がるロケットも見てみたい」と話していた。

 黒川町長は「町外、本州からの参加もあり、宇宙への関心の高まりを感じた。来年も開催し、宇宙のまちづくりの進捗(しんちょく)状況を周知する」と述べていた。


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