都市部の移住希望者向けにパンフ制作 上士幌町交流と居住を促進する会
【上士幌】上士幌町交流と居住を促進する会(小寺友之会長)は、都市部の移住希望者向けの移住パンフレット「北海道十勝かみしほろ」を発行した。上士幌の生活に価値を見いだせるよう、手厚い受け入れ制度やスローな生活実態などをアピールしている。(大健太郎)
同会事務局の町商工観光課によると、2005年から23年までの移住者は113組231人。このうち、東京や大阪、神奈川など都市部からの移住者が6割を占める。都市部からの移住ニーズが比較的高いことから、「都市部の移住者希望者に生活実態を伝え、移住の参考にしてもらいたい」とする。
パンフレットには、都市部に住む子育て世帯が地方での暮らしを体験する「保育園留学」(23年度7組21人)や、都市部に住民票を残したまま地方の学校に通える「Two-way留学制度」(同3組9人)などを紹介。モデルハウスや中長期体験型の生活体験住宅など、地域の住環境の情報も盛り込んだ。
また、移住者インタビューも掲載し、移住を決めた理由や移住後の生活ぶりなども伝える。表紙の写真には、地平線まで続く緑の芝が美しい町内のナイタイ高原牧場を採用し、上士幌の自然の豊かさをアピールしている。「遊ぶ」「食べる」「働く」「学ぶ」「暮らす」の五つのコンテンツを設定し、生活や観光スポット、グルメなども網羅する。
フルカラーA5判、26ページ。1万部作成し、町役場や道の駅かみしほろなどに設置している。同課の荒井美里主査は「移住後を見据えた内容なので、ミスマッチを防ぎ、定住の促進を図りたい」としている。問い合わせは(01564・2・4291)へ。