途別小が26年度末閉校へ PTAなど地域が要望
【幕別】幕別途別小学校(佐竹宏子校長、児童14人)は5日、PTAや地域住民と共に、2026年3月の閉校と同年4月の札内南小学校への統合を求める要望書を町に提出した。児童数、学級数が減る中で教職員の減少が見込まれ、これまでと同様の教育環境の維持に不安があることが要因。町は9月の定例町議会の行政報告で、議会に閉校の方針を伝える。学校設置条例の改正で正式に決まる。
途別小は1902年9月に途別簡易教育所として児童約15人で開校。ピーク時の1950年代は200人以上が通った。
現在は複式学級3、特別支援学級2の計5クラスで、教職員が10人。来年度は複式・特別支援各1クラス減少し、教職員は3人減の見通し。今後も児童・学級は減る見込みで、養護教諭の配置もできなくなる可能性があるため、PTAなどで閉校の要望を決めた。
同校とPTAは、昨年8月から閉校に向けて検討を重ねた。5月には地域住民に対して閉校の考えを伝える説明会を開き、委任状を含む48人が全会一致で賛同。佐竹校長は「保護者が今後の子どもたちの教育環境を考えて出した苦渋の決断。尊重したい」と話している。
要望ではスクールバスの配置などを求めた。町は「札内南小・札内中へ向かう『古舞線』『日新線』の経路を修正するなどして活用することを検討する」としている。(吉原慧)