日高山脈国立公園誕生でSABOカード配布スタート 帯広開建
日高山脈襟裳十勝国立公園の指定を受け、帯広開発建設部は8日から、同公園周辺の砂防施設をデザインした「SABOカード」を中札内村内の道の駅なかさつない、日高山脈山岳センターで配布し始めた。
「SABOカード」は、河川の土砂流出を制御する水系砂防や土石流の発生を防止する土石流対策などの砂防事業への関心を高めるために全国各地で作成、配布されており、道内では旭川開建が配布している。
帯開建の十勝川直轄砂防事業のうち、札内川、戸蔦別川での事業が同国立公園周辺であることから、砂防を身近に感じてもらおうと初めて企画。カードには、すでに事業が完了している札内川第1号砂防堰堤(えんてい)、戸蔦別川床固工群、戸蔦別川第2号砂防堰堤の3カ所の写真を用い、十勝川水系景観ガイドラインで位置付けた「とかちレッド」と「とかちブルー」の2パターンを作成した。
帯広河川事務所は「近くで見学できる砂防施設もあるので、国立公園指定を契機に砂防事業を知ってもらえたら」としている。現在、工事中の砂防施設もあり、工事完了後、カードを追加していく予定だ。(完戸雅美)