芽室町民の「新嵐山愛」が集結、再開後初のイベントを16日開催
【芽室】芽室町の観光施設「めむろ新嵐山スカイパーク」の公園機能が、早ければ10日にも開放され、敷地内での散歩や休憩が可能になる。「新嵐山は町の財産。みんなが気軽に来られるようなきっかけをつくりたかった」-。町内で仕出し業を営む大塚玲奈さん(47)は、その思いに賛同してくれた町民有志とともに、新嵐山再開後初のイベント「Clean Action 新嵐山」を16日に開催する。
飲食や木工体験ガイドツアーも
昨年10月、運営会社の倒産で突然閉鎖されてしまった新嵐山。大塚さんは「町も動けない今だからこそ、町民に何かできないか」と考えてきた。
閉鎖から半年がたち「環境整備ならできるのでは」と動き出した。大塚さんは1人でも枯れ葉拾いを行おうと思っていたが、周囲に話すと「協力したい」という声が集まった。町からも「キックオフのイベントとして新嵐山を周知してもらえたら」と後押しがあったという。
「せっかくやるならお祭りみたいに楽しくできたら」と、町内の飲食店や事業者、学校などにも声を掛け、9者・団体の協力で、イベントとして開催することに。参加者は草取りや枯れ葉、枝拾いなど清掃活動を行いながら、たき火で作るグルメ、木工体験を楽しむことができる。新嵐山で自然ガイドを長年務めてきた中司光子さんによる「新嵐山魅力発見ガイドツアー」も行われる。
「ここまで大きなイベントにできたのは地域住民、民間団体、役場職員など多くの人の気持ちが集まったから。みんな、やっぱり新嵐山が大好きなのだと感じた」と町民の新嵐山への“愛”に改めて感銘を受けた大塚さん。8カ月ぶりに新嵐山に人々の笑顔が戻ることを心待ちにしながら、参加を呼び掛けている。
午前10時~午後3時。小雨決行。清掃活動は会場にごみ袋を用意しており、誰でも参加が可能。ガイドツアーや飲食、体験は有料で予約推奨。イベント詳細などは問い合わせフォームへ。(近藤周)