地域食堂「つながり」 カレーで笑顔 帯広の大然寺で初開催
子どもからお年寄りまで一緒に食事を囲む地域食堂を運営する一般社団法人「つながり」(門義昌代表)は21日、帯広市東5南8の大然寺で初めての食堂を開いた。地域から親子連れら約100人が訪れて、カレーライスなどを味わって交流した。(瀬藤範子通信員)
門代表(61)は市内の企業に勤務しながら「困っている人に何かできないか」という思いから、昨秋に同法人を設立。地域のつながりを広げる一歩と考えて地域食堂やこども食堂を開催していく。将来的には貧困な国に学びの場や農産物を作る貢献活動を目指す。
メンバーは、門代表の夢に共感した「北海道パートナーズとかち」で学校支援をしている丹羽祐介さん(36)を含め4人。子ども居場所ネットワーク事業研修交流会で知り合った釧路市の寺院関係者から大然寺を紹介された。大高有光住職は「すばらしい貢献活動だと知り、協力したいと思った」と話した。
初めての食堂はチラシなどで地域に案内した結果、大勢の人が訪れた。持ち寄った食材で作られたカレーライスのほかに、おからドーナツやフルーツポンチなども振る舞われ、来場者は笑顔で食事を楽しんでいた。帯広柏小学校4年の須田幸邑さん(9)は「少し甘いおいしいカレーライスだった」と話していた。
門代表は「今後も定期的に続けたいと考えている。ボランティアや支援者を募っている」と話した。