スパイスカレーいかが 豊頃町の協力隊・高橋さんがイベントで販売
【豊頃】豊頃町地域おこし協力隊の高橋真里奈さん(36)が「カレー喫茶マリリン」の屋号で、豊頃産の豆などを使ったスパイスカレーの販売を始める。ゴールデンウイーク初日の27日にははるにれ休憩所(幌岡、十勝川河川敷)に初出店し、その後は月1、2回程度、町内のイベントに参加する。「豊頃の食材を使い、素材がおいしいスパイスカレーを食べに来てほしい」と呼び掛けている。(澤村真理子)
真里奈さんは兵庫県淡路島出身。昨年4月に夫の強さん(42)と協力隊に着任するまで神戸市内で臨床検査技師として働いていた。3児の母でもある。
初めにカレーに魅了されたのは強さんだった。帯広畜産大時代に1年間留学したスリランカで「365日、3食食べることになって、はまった」と言う。関西の百貨店でバイヤーを務めていたためカレー催事も手掛け、カレー研究家水野仁輔さんが主宰する「カレーの学校」にも通った。
コロナ禍で百貨店への出勤が停止となった際、客足が激減した全国のカレー店を盛り上げようと、真里奈さんとともにクラウドファンディング(CF)で資金を集めて「カレー8時間TV」を5カ月かけて制作。クイズや料理を交えた番組をYouTubeで配信した。CFの協力者には、賛同した全国46店のカレー一皿券を返礼品とするなど、2人の“カレー愛”は大きい。
もともと、強さんが作り始めたスパイスカレーは、数年前から真里奈さんが調理の中心となった。自宅にたくさんあったカレーに関する書籍を参考にした。「スパイスカレーは小麦を使わないのでヘルシー。鍋にもこびりつかないので洗い物も楽」と真里奈さん。
今回販売するのは、町産大豆の甘さと食感が際立ち、ココナツミルクでマイルドに仕上げた「大豆と豚肉のキーマカレー」と、タマネギの脱水に時間をかけ、町産ジャガイモ「キタヒメ」をトッピングした「チキンカレー」の2種類。いずれも900円、各50食限定(売り切れ次第終了)。
夫妻は協力隊としてもカレーによるまちづくりを掲げて活動。昨年の「とよころ産業まつり」では町内の中学生とともに「和牛と小豆の最強ビーフカレー」を開発・販売、3月には関西の百貨店で豊頃の豆料理を使ったカレー催事を行った。
27日の販売は午前10時~午後2時。レモンスカッシュやコーヒーも販売する。