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森田姉弟けん玉に夢中 帯緑丘小、集中力つき好影響も

賞状とけん玉を手に笑顔を見せる玲朱さん(左)と統吾さん

 帯広緑丘小学校5年の森田玲朱(れいあ)さん(10)と同3年の統吾さん(8)は、きょうだいでけん玉に励んでいる。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、昨年11月に札幌で開かれた全道の児童が集う大会では初出場で上位に入った。けん玉を通して集中力がつき、他の習い事などにも好影響を与えている。

 利用する緑ケ丘児童保育センター(学童保育)でけん玉に出合った2人。「みんなとやる『もしかめ』の遊びが楽しかった」(玲朱さん)、「技が決まって玉がお皿に載ったら気持ち良さそうだと思った」(統吾さん)とのめり込んだ。

 玲朱さんは準初段の腕前で、45人ほどが通う緑ケ丘学童の有段者8人の中の1人。統吾さんは約100人が通う第2緑ケ丘学童で唯一の三段保有者。それぞれの学童でけん玉を教える指導員から、大会への出場を勧められ昨年11月に開かれた日本けん玉協会主催の「第48回全日本けん玉道もしかめ選手権大会」と、保有級ごとの「クラス別チャレンジ」に出場した。

 全道から高学年の部6人、低学年の部19人が参加したもしかめ選手権では、玲朱さんは入賞を逃したが、統吾さんは3位に食い込んだ。自宅では20分間もしかめを続けたこともある統吾さんだが、本番は、3分54秒で幕切れに。「残念な結果だった」と悔やむ。

 一方、同日に行われた10種目の技を順番に取り組み最も成功した人が勝者となるクラス別では、中級の玲朱さん、上級の統吾さん共に優勝。中級に出場した玲朱さんは一騎打ちの勝負で、失敗を「ふりけん」の1度のみに抑えた。「1位になれてうれしい」と笑顔を見せる。1~3級保有者3人が出場した上級では、相手2人が2種目目で失敗したため、あっけなく決した。統吾さんは「もうちょっと技をやりたかった」と笑う。

 受賞を弾みに玲朱さんは「次は一つ上のクラスで優勝したい。もしかめももっと練習して、今回よりも長く10分くらいは続けたい」と気持ちを新たにしている。統吾さんは高難度の「ウグイスの谷渡り」の習得を目指す。母親の沙文(さあや)さんは「けん玉をやって、反応や集中力、動体視力が良くなった。習い事の剣道にもつながっている」と話している。(高井翔太)

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