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黒ブドウを白ワインに 十勝初の商品化「清見ブラン」が4月発売

完成した「清見ブラン」を手にする中林さん(右)。左は林代表

 【池田】池田町清見の「十勝まきばの家ワイナリー」は4月1日、白ワインの新商品「清見ブラン」を発売する。「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれる黒ブドウ100%による白ワインは珍しく、商品化は十勝のワイナリーでは初めてになる。

 同ワイナリーは「大地」(本社帯広、林秀康会長)が運営。寒冷地では白ブドウの栽培が難しいが、十勝で本格的な白ワインを造るという林会長の思いで、黒ブドウの清見種を使って醸造した。

 黒ブドウの実だけを使えば白ワインができるものの、皮を除くなどコストがかかって価格帯が上がる。清見ブランは清見種のフリーラン果汁(ブドウを破砕した時に自然に流れ出す果汁)を中心にブドウ全体を使い、発酵前の果汁の段階で細やかなろ過作業を行うことで白に近づけ、価格も抑えた。

 完成した「清見ブラン」はほんのり桜色で、醸造責任者の中林司さんは「来年はもっと白くしたい」と意気込む。すがすがしい辛口が特徴で、林会長は「刺し身やすしに絶対に合う」と自信を見せる。ラベルには池田から眺める日高山脈のシルエットがデザインされている。

 今後も清見を使った新商品が登場予定で「一つのブドウからいろいろな味のワインを造れるのは造り手の楽しみ」と中林さん。

 清見ブランは750ミリリットル3300円、375ミリリットル1810円。十勝まきばの家ワインショップと同オンラインショップのほか、帯広市内の久楽屋、ワインプラザカワイ、音更町内のハピオなどでも販売予定。(澤村真理子)

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