コロナ禍越え看護の道へ 帯高看で卒業式
帯広高等看護学院(大瀧雅文学院長)の卒業式が5日、同学院で開かれた。コロナ禍前の通常開催に戻り、在校生や保護者、恩師らが見守る中、第52期生38人が決意を胸にそれぞれの道へ巣立った。
同期の1、2年時は、新型コロナの流行により、通常は医療機関で行う実習を、校内で事例を想定して行う実習に置き換えたり、リモート授業にしたりと制限がある学校生活を送った。厳しい環境下でも学生たちは、看護師への目標を見失わずコロナ禍を乗り越えて卒業を迎えた。
一人一人に卒業証書を手渡した大瀧院長は「同期とのつながりは大きな財産になる。また自分とは異なる視点を持った人ともより深い交流を交わし、一緒になって新たな課題に挑んでほしい」と式辞を述べた。
送辞では2年の田中琴美さん(20)が「先輩からたくさんの刺激を受け、頼もしさを感じた」とあいさつした。卒業生の我妻結菜さん(21)は「育ててきた自身の看護観を胸に、良い看護とは何か考え学び続け、十勝の医療を支える看護者として患者の命と暮らしを守っていく」と決意を口にした。
卒業生は32人が十勝管内、1人が管外の医療機関へ就職し、5人が進学する。(高井翔太)
コロナ禍越え看護の道へ 帯高看で卒業式