プロテニス選手目指し海外遠征 総体団体戦16強に貢献 帯北高・清水さんがCF募る
【芽室】帯広北高校3年生の清水結心さん(18)がプロテニス選手を目指し、初めて行った海外遠征の資金を集めようとクラウドファンディング(CF)を行っている。清水さんは「自ら行動を起こし、周囲に認められるテニス選手になりたいと思う。ぜひサイトを見て、応援していただければ」と話している。(芳野都馬通信員、近藤周)
清水さんは芽室町生まれ。祖母の誘いで8歳からテニスを始めた。帯広北高に進学後は、2年生だった2022年にインターハイに出場し、団体戦で16強入りに貢献するなど結果も残した。清水さんは部活引退後も、道外での遠征や合宿に通い、練習を続けた。
昨年12月に東京で開かれた合宿で、YouTubeで知ってから憧れだったプロテニス選手の小倉孝介選手(28)とのつながりができ、今年1月には一緒に練習する機会を得た。
小倉選手は主にアメリカを拠点に活動しており、世界中を転戦する。清水さんは2月末から小倉選手がオーストラリアに遠征すると知り、同行を懇願。「この機会を逃せないと頼み込んだ。自分もプロになるために世界を知りたい」という一心だったという。
念願がかない、2月28日~3月2日に小倉選手に同行し、試合前の練習を手伝い、世界の選手を目の当たりにした。「小倉選手の試合と試合以外のオンオフの切り替えや、行動力には圧倒された」といい、英語力の必要性も感じた。
CFでは今回の遠征費を募っている。祖母の支援があったが、「自分から行動を起こす経験が自分のためになると思った。また自分の夢実現に向けた活動を地元の人にも知ってもらいたい」とCFという形を選んだ。
CFは4月末まで行う。目標額は40万円。500円から寄付が可能で、リターンにはお礼の手紙やサイン色紙、清水さんと練習する権利などを用意した。
清水さんは4月から東京の大学に進学し、まずはテニス部で1年生からレギュラーになることを目標に練習に励む。小倉選手からは「東京に出て欲に負けず、テニスを頑張り、意味ある時間を過ごして」と励まされたといい、新天地での飛躍を誓っている。
詳細はCFの専用ページへ。