甘みや風味増す「寒ざらしそば」 仕込みピーク 新得
【新得】新得物産(合田一昭社長)が運営する「新得そばの館」(新得町基線104)で、冬恒例の「寒晒(かんざら)しそば」の仕込み作業が進んでいる。寒風にさらすことで甘みや風味が増し、厳寒期から初春までの限定の味。同館の鈴木利光支配人は「ここだけで味わえる風味豊かなおいしいそばを食べて」と話している。1日20食限定で3月31日まで提供する。
寒晒しは、信州に伝わる伝統の加工法。厳寒期にソバの実を水に浸した後、天日と寒風で乾燥させることであくが抜け、甘みや風味が増す。
同館では1月5日から作業を開始。自社農園で収穫したぼたんそばを、3日ほど敷地内の水温5度の湧き水の池に浸した後、寒風にさらし、数日かけて乾燥させる。
26日は従業員2人が、池から引き上げた30キロ分のソバをざるに広げた。同館では3月までに300キロを仕込む予定。「手打ち寒晒しそば」はそば粉十割で打ち、せいろ(850円)、つけとろ(950円)、天せいろ(1550円)で提供する。
問い合わせはそばの館(0156・64・5888)へ。(佐々木健通信員)