暖冬で氷緩み「ガス穴」多く危険 糠平湖2月1日から立ち入り禁止
【上士幌】糠平湖全域の立ち入りとワカサギ釣りが2月1日から禁止となる。今季は暖冬により厳しい冷え込みが続かなかったことから湖面の結氷が緩み、「ガス穴」が多数発生しているため、上士幌町が湖面への立ち入りは危険と判断した。
1月2日に解禁したワカサギ釣りは、約1カ月で終了になる。町観光協会によると、ここ数年の中でも一番早いという。昨年は3月1日まで楽しめた。
立ち入り禁止となるのは、例年2月下旬から3月初旬で、ガス穴は水位が低下すると発生する。今季は暖冬に加え、昨年の春から秋にかけての少雨、夏の猛暑などから水位が下がったことで、例年より早く「ガス穴」が発生したのが要因とみられる。
北海道遺産に登録されている「タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)」も、例年のこの時期は雪に埋もれて確認できないが、今季は昨年の少雨や台風が少なかったことから、9日時点で橋の上部分の3割ほどが姿を現していた。
サイクリングや同橋梁、凍った湖面の氷の中に気泡が閉じ込められてできる「アイスバブル」の見学のための立ち入りも不可。町観光協会は「禁止前でも湖上に行くときは注意してほしい」としている。問い合わせは町観光協会(01564・7・7272)へ。(大健太郎)