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クラウド型電話交換機に切り替え 士幌が業務効率化へ

クラウド型の電話交換機に切り替えた士幌町役場。公用のスマートフォンを導入することで、町民サービスの向上を目指す

 【士幌】士幌町はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環で、町役場庁舎や町コミュニティセンター、町総合研修センターなど主要な公共施設にある従来の電話交換機をクラウド型電話交換機に切り替えた。町によると管内の自治体では初めてで、道内でも珍しい。リモートワークへの対応を進めていく考えで、「ワークライフバランスを整えることで、業務の効率につなげたい」(町総務課)としている。(大健太郎)

 町によると昨年8月、役場の電話交換機が故障し、3施設の固定電話が一時使えなくなった。クラウド型電話交換機は導入コストが安く、ネットワークを経由して内線・外線・転送といった電話機能が利用できるため、システムや設備のスリム化を目指し導入を決め、同10月から運用を始めた。

 事業費は1680万円。町は業務用のスマートフォン47台などを新しく購入。固定電話では担当職員が外出などで役場に不在の場合、いったん電話を切ってかけ直すなどしてきたが、スマートフォンを内線化することで「不在の担当者のスマホにつなぎ、即座に対応できるようになった」としている。

 町は「町民などからの問い合わせ、相談への対応がスムーズにできる」と説明。さらにクラウド利用に切り替えたことで、従来の環境に拘束されず、柔軟な通信インフラが可能になった。同課によると災害時の連絡手段には、電波状態が安定していればどこにいても連絡が可能だという。

 同課の渡辺将係長は「クラウド化によって、町民サービスの向上に努めたい」としている。

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