野球審判員で2000試合を達成 幕別の小川紀男さん
【幕別】幕別町軟式野球協会の審判員に登録する町札内春日町の小川紀男さん(83)が、公式戦含め通算2000試合を達成した。審判員登録から20年かけての達成となり、小川さんは「幸い大きな病気もしていないので、次は2500試合を目指して頑張りたい」と話している。(松崎篤嗣)
小川さんは同町出身。白人小、白人中(現・札内東中)を卒業後、柳月や栗林商会帯広支部などに勤務した。学生時代は捕手や内野手のポジションを経験し、全道大会に出場したこともある。就職先の社会人チームでも野球を続け、朝野球や石油連盟の大会などに参加していた。
審判員に登録したのは2002年。15年には1級審判員も取得した。同協会に登録する審判員でも最高齢でありながら、現在も帯広、幕別の軟式野球の小・中学生、社会人の試合をジャッジし続けている。「選手に楽しい野球をやってもらうことをモットーに、ルールに厳しく真剣に審判する。間違いやミスのないように努めるので毎回緊張している」と話す。
母校の札内東中の野球少年団からは、専属かのように毎試合で声がかかるといい、試合後に求められて生徒にアドバイスをすることもある。練習試合を見に来た保護者が打順などを把握しやすいよう、同校グラウンドのバックネット裏に、アナウンス設備を備えたプレハブの「放送室」も寄贈したこともあった。
昨年11月には通算2000試合を達成し、町軟式野球協会から表彰された。小川さんは「母校の生徒らと、この年になっても野球を通じて交流ができるのはうれしいこと。今後も続けていけたら」と笑顔で話す。