巨大JAXA格納庫で「アポロ13」上映へ 日本最大級のスクリーンで宇宙を体感
【大樹】大樹町は北海道スペースポート(HOSPO、宇宙港)の関連施設を活用した観光事業として来年1月、JAXA(宇宙航空研究開発機構)大樹実験場(町美成地区)の格納庫シャッターをスクリーンとするドライブインシアターを開催する。「日本最大級のスクリーンで映画を楽しんで」とPRしている。
インバウンド(訪日外国人旅行者)の地方誘客や観光消費の拡大を目的にした観光庁の補助事業。日本旅行(東京)から町に派遣されている吉田たすくさん(地域活性化起業人)が企画・立案を進めた。
ドライブインシアター「宇宙の映画館」は1月7日午後6時に開催(開場は同5時)。アメリカ映画「アポロ13」(トム・ハンクス主演、140分)と、HOSPO、JAXA、インターステラテクノロジズ、日本旅行のプロモーションビデオを上映する。入場無料、先着40台。12月中・下旬に予約を受け付ける。
大樹のJAXA施設を娯楽・レジャーに応用するのは初めて。格納庫は大気球などを収納する施設で、実験場がある町多目的航空公園のランドマークにもなっている。
当日はシャッター上の巨大スクリーン(縦17メートル幅30メートル)に、月面探査船アポロ13号爆発事故の実話に基づく宇宙空間の人間ドラマを映し出す。
「おそらくグランドシネマサンシャイン池袋に並ぶ国内最大のスクリーン」と吉田さん。「インバウンドをはじめとする観光客や子どもたちに、宇宙への夢を与える機会を提供したい」と話している。問い合わせは町航空宇宙推進室(01558・6・2113)へ。(能勢雄太郎)