藤丸の備品あげます 26日に改修前最後の開放、壁に落書きも
百貨店・藤丸(帯広市西2南8)の再建を進めている藤丸株式会社(同、村松一樹社長)は26日、「無料開放リサイクルDAY」と銘打ち、閉店後の店内に残るディスプレー棚などの備品を無料で持ち帰れる一般向けイベントを開催する。壁に自由に描ける落書き・メッセージコーナーも設置。同社は2年後の再オープンに向け、来年度にも施設の耐震改修工事に入る予定で、「思い出の藤丸さんに、最後に入れる貴重な機会」と来場を呼び掛けている。
藤丸は1月末に閉店し、テナントの撤去や商品返品後はそのままの状況。同社は昨年末の設立以来、「環境に優しい」を主軸に再建を進めており、今期復活させた歳暮もロゴデザインを配する箱で簡易包装を実現していた。今回もそうした取り組みの一環。
当日入場できるエリアは1階のみ。対象物品は、棚やハンガー、ラック、イス、テーブル、文房具、観葉植物などの装飾品、鏡、照明、食器など。参加無料、定員550人で26日午前9時から整理券を配布する。
午前10時から30分単位で50人ずつ入場し、安全を確保する計画。午後4時まで。正面玄関前にはキッチンカーが出店する予定。藤丸西隣のモータープールビル駐車場80台分を無料で開放する。
29、30日には業者・企業向けにも同様の催しを開催するが、事前予約制で対象はほぼ全館(地下1階~7階)、厨房(ちゅうぼう)機器やマネキンもある。両日とも(1)午前9時半~午後0時半(2)午後1時~同4時の2部制。申し込みは25日までに専用フォームか電話(090・1284・5523、事業者専用)で。
同社では改修に向け、現在フロアプランを策定中とする。(佐藤いづみ、吉原慧)