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浦幌にブックカフェ「トリノメ商店」開業

コーヒーをいれる美月店長

 【浦幌】浦幌町で宿泊業や就労支援に取り組む「リペリエンス」(幸町70、小松輝代表)は、雑貨や本などを扱いカフェスペースを備えるブックカフェ「トリノメ商店」(町寿町4、藤巻美月店長)を開いた。藤巻店長は「皆さんに愛される店を目指して頑張ります」と話している。

 東京都出身の藤巻店長の「書店を開きたい」という願いを受け、同社が旧金物店(約300平方メートル)の土地・建物を購入して改修。店は木造の平屋で西側部分の約200平方メートル。店名の「トリノメ」は「鳥の目」で、「せわしない日常の中、視野が広がる時間を持ってほしい」という願いが込められている。

 店内には新刊書籍や絵本、古本など約200冊と雑貨を陳列。カフェはコーヒーやソフトドリンクを提供する。店東側部分(約100平方メートル)で、ビール醸造所を開業予定の「RIKKA」(リッカ)副代表・菅野小織さんが代表を務める「uni」(ユニ)の自然食品なども販売している。

 開業に向け9月13日~10月28日に目標額250万円でクラウドファンディングを行い、289人から278万8500円が集まった。

店の前で開店のテープカットを行う町の関係者。右は美月店長

 10月28日は午前8時から神事を行い、小松代表や藤巻店長、町商工会の竹田悦郎会長、井上亨町長ら9人が参列、店の安全や繁栄を祈った。テープカットも行い、店の門出を祝福した。

 神事の後、小松代表は「いろいろな方が浦幌に来るきっかけになれるよう頑張っていきたい」とあいさつ。井上町長は「旧店舗を改修しての開業。町外からも来てほしいし、町民の皆さんも気軽に立ち寄れる店になってもらいたい」と期待を寄せた。

 同10時に開店。店の改修も手伝った町上浦幌の農業上出哲也さん(33)が来店し、「周囲から期待されプレッシャーを感じているかもしれないけど、藤巻さんには伸び伸びやってほしい。みんなの憩いの場になれば」と笑顔で話した。

 店の営業は、原則金曜から月曜の午前10時~午後6時。電話は070・4346・0601。(吉良敦)

関連写真

  • 店内の書籍について説明する美月店長(左)

    店内の書籍について説明する美月店長(左)

  • コーヒーを提供する美月店長(右)

    コーヒーを提供する美月店長(右)

  • 来店者から開店祝いのブーケを受け取る美月店長(右)

    来店者から開店祝いのブーケを受け取る美月店長(右)

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