花の咲き具合や形、丁寧に審査 「菊まつり」あす開幕
帯広3大祭りの一つ「第54回おびひろ菊まつり」(帯広のまつり推進委員会主催、帯広菊花同好会共催)が11月1日、とかちプラザで開幕する。同5日までの5日間、計約2850鉢を展示し、十勝の晩秋を鮮やかに盛り上げる。立体的な「総合花壇」が登場し、31日、会場では準備の最終段階を迎えている。
今年のテーマは「晩秋にロマンと彩りを」。アトリウムに登場した、「草原に舞う菊のドレス」がテーマの総合花壇は過去最大規模となるスプレー菊2650鉢を使った。同好会の高井信夫会長(77)は「若い人にも来てもらいたい」と力を込める。同好会の会員や一般参加者が育てた作品約200点も展示される。
開幕を控え、31日午前は、会場で審査会が行われた。全日本菊花連盟公認指導員・審査員の佐々木政吉さん(札幌)と吉田秀雄さん(同)が花の咲き具合や形、葉などを慎重に見極めた。佐々木さんは「今年は猛暑で(菊の成長が)全国的に遅れている。その中でよくこれだけ咲かせた」と出品者の努力をたたえた。
表彰式は1日午前10時からの同プラザでの開会式中に行われる。初日は「開会式とクラシック音楽の日」として、開会式中に幕別町在住の小室聡美さん(前衛書)と帯広市在住のピアニスト藤原志津花さんによる「書と音楽のインプロビゼーション」が行われる。開会式には国際交流都市スワード市の訪問団が出席する。ピアノコンサート、フルートとピアノ、三味線による「和×洋コラボReraコンサート」、バイオリンと演奏なども催される。
入場無料。開場時間は午前9時~午後5時(初日は午前10時から、最終日は午後4時まで)。問い合わせは同委員会事務局(0155・22・8600)へ。(北村里沙)