十勝野フロマージュ銀賞、共働学舎銅賞 ワールドチーズアワード2023
世界最大級のチーズコンテスト「ワールドチーズアワード2023」が28日(現地時間)までの3日間、ノルウェー・トロンハイムで開かれ、チーズ工房十勝野フロマージュ(中札内村)の「十勝ラクレット モールウォッシュ」が銀賞、共働学舎新得農場(新得町)の「雪」が銅賞を受賞した。酪農王国十勝のチーズ工房が水準の高さを示した。
34回目の今回は4000品を超えるチーズが集まった。日本からは32工房がエントリーし、十勝からはTOYOチーズファクトリー(芽室町)も出品した。
「十勝ラクレット」は農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録され、管内8工房が独自のチーズを製造。モールウォッシュは熟成時に十勝川温泉のモール温泉水を利用して磨き、まろやかな味わいが特徴となっている。
十勝野フロマージュは初出品での受賞。赤部順哉社長(54)は「多くのチーズの中から、地域の特色があるラクレットが評価されてうれしい。十勝の乳質の良さも認められた」と話す。
共働学舎新得農場は2022年英国大会でも銅賞を受賞。一昨年には金賞を受賞している。
前回大会では、しあわせチーズ工房(足寄町)の「幸」がスーパー金賞に輝いている。(松村智裕)