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こばとハイヤーが日の丸の営業権を継承

 タクシー事業のミライズグループ(帯広、小林義幸社長)のこばとハイヤー(芽室、同)は、「東京太陽」(東京)から帯広市内の営業拠点「日の丸営業所」(西19南1)の営業権を9月末に取得した。道運輸局に認可申請中で、11月にも「こばとハイヤー日の丸営業所」として営業を始める。

 東京太陽が、コロナ禍以降の運転手不足や燃料高騰による赤字から事業の引受先を探していた。56人の従業員と車両30台をこばとハイヤーが引き継ぐ。営業所は同社の帯広の営業拠点とし、現在あるこばとハイヤー西帯広営業所(西23南1)は廃止する。

 日の丸は1950年に創業した。道内や東京、東北のタクシー会社でつくる北海道交運事業協同組合(本部札幌)に加盟している。コロナ下の経営不振から、2021年10月に同組合加盟企業の東京太陽が合併した。

 東京太陽は6月、十勝からの撤退を前提に事業の引き受けをミライズグループに打診。「従業員の雇用を守ろうという東京太陽の意向に賛同した」(小林社長)と承諾した。営業権の取得額は非公表。

 こばとハイヤーは従業員25人、車両30台。人員は削減せず、日の丸の営業所や電話番号、あんどんの「日の丸」も変更しない。小林社長は「従業員の給与や勤務体系は維持していく」と話した。(吉原慧)

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