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広尾で「散歩道」定着を 地域おこし協力隊の磯野さん、新たなコース策定

広尾町のシーサイドパークなどを巡るフットパスのコースを検討している磯野さん(右)。左は協力隊インターンの佐藤さん

 【広尾】広尾町の地域おこし協力隊の磯野巧さん(36)は、町内の田園風景や森林公園などを巡るフットパスのコースの策定に取り組んでいる。ルート上のポイントにQRコードを配置、スマホで読み取るとその場所の観光、景観情報が得られるようにする。磯野さんは「町民の健康増進に加え、観光客の回遊性を高めたい」と話している。(能勢雄太郎)

 フットパスは英国発祥の散策を楽しむ小道のこと。その土地の自然、景観、歴史・文化に気軽に触れられるとし、設定する自治体も多い。

 広尾でも過去に、日高管内浦河町などとの広域連携事業として、大丸山森林公園や市街地を巡るコースが設定されたが、定着していなかった。

 新たに想定しているのは野塚地区の「シーサイドハウス」(シーサイドパーク内)と菊地ファームカフェを結ぶコースと、サンタランドの聖地・大丸山森林公園内を周遊するコース。オオバナノエンレイソウ、ツツジ、放牧風景、日高の山並み、博物館、カフェ、サンタの家といった観光資源が点在している。

 シーサイドコース(5キロ程度)は年内にも策定。道しるべに広尾のキャラクター「さーたちゃん」を活用、観光や自然・景観情報にアクセスできるQRコードをコース上の複数箇所に設置する。ガイドブックも作成し、町内外に配布してPRを図る。

 コースの策定に際しては、道観光振興機構の支援事業を活用。協力隊インターンの佐藤圭馬さん(26)、本澤悠歩さん(22)がアシスタントとして参加した。9月には先進地の上富良野町を視察し、道しるべやガイドブックに関するヒントを得ている。

 磯野さんは「散策を通して再発見した地元の魅力を、住民の方々が個々に発信するようになれば、観光振興につながる」と期待している。

関連写真

  • 広尾町の農村風景をバックにフットパスのコースを検討している磯野さん(写真右。左は協力隊インターンの佐藤さん)

    広尾町の農村風景をバックにフットパスのコースを検討している磯野さん(写真右。左は協力隊インターンの佐藤さん)

  • 広尾町の農村風景をバックにフットパスのコースを検討している磯野さん(写真右。左は協力隊インターンの佐藤さん)

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