4年ぶり「台湾」旅行、食や文化を事前学習 大樹高校
【大樹】大樹高校(福本正規校長)は10月17日から4泊5日の日程で、台湾での見学旅行を実施する。過去3年間は新型コロナウイルスの流行で中止し、4年ぶりの実施。26日には参加する2年生27人を対象に事前学習会「たいわんDAY」を開いた。生徒たちは本格的な海外旅行に胸を膨らませている。
大樹町と台湾・高雄市大樹区との友好交流協定締結(2015年)を契機に、同校は18年度から台湾で見学旅行を実施。生徒たちは現地での研修を通して、国際感覚を身に付ける。
20~22の3年間はコロナが拡大し、行き先を道内や本州に変更した。久しぶりとなる台湾旅行では、台北市や高雄市を訪問する予定で、高雄市では義守大学の学生と一緒に自主研修を行い、同世代の「生の声」にも触れる。
26日は町の外国語指導助手キアンティ・ウンキーさんが講師を務め、旅先で使える簡単な英会話を学習。引き続き帯広調理師専門学校の立川健さんから「魯肉飯(ルーローハン)」の作り方を学んだ。
魯肉飯は台湾の代表的な庶民料理。生徒たちは短冊状に切った豚バラ肉をゆで卵と一緒に軟らかく煮込み、ご飯にかけて試食した。八角などのミックススパイス「五香粉」やパクチーなど、なじみのない香辛料に不安げな様子だったが、あちこちから「おいしい」という声が上がった。
小室茉央さん(16)は「台湾に行けることになり、うれしい。現地の食べ物が楽しみ」、坂本大陽さん(17)は「パイナップル畑など北海道にはない風景を見てみたい」と話していた。
「たいわんDAY」は15日にも開かれ、台湾の歴史、文化、言語などについて理解を深めた。(船水よう子通信員)