豚丼、インデアン、たかまん…大入りの十勝、ソウルフードに行列
13日の十勝は、お盆の帰省客や観光客、花火大会の観客などで大入りとなった。豚丼店などには行列ができ、十勝のソウルフードを楽しむ人たちであふれた。(高井翔太)
帯広市内の人気店「ぶた丼のとん田」(小野寺洋一代表)では普段の2倍の食材を用意。コロナ明けで客足は戻り、韓国や欧米からの客も増えているという。13日は午前11時の開店前から40台近くの車が列をつくった。夫婦で北海道を車で周遊している東京の会社員田中香さん(65)は「人気店はどこも並ぶのでしようがない。次に来るのは来年になってしまうので」と助手席から待ち遠しそうに話した。
市内のカレー店「インデアンまちなか店」(堀田翔平店長)でも普段の倍の来店を見込み準備。午前中から店の外にも30人以上の列ができた。札幌から花火大会を楽しみに家族5人で訪れた会社員高橋智之さん(40)は「帯広といったらインデアン。テレビで放送しており、帯広出身の人も話していたので」と、子どもを抱っこしながら列に並んだ。
市内の「高橋まんじゅう屋」(高橋道明店主)では午前9時半すぎには約50人が並んだ。1年で最も来店客が多いこの日は普段の4、5倍の商品を作る。東京から家族で帰省した会社員石井直樹さん(56)は、高校時代からの常連。「大判焼きの生地やソフトクリームが絶品。この素材でこの値段は、東京では買えない。帯広にいる間は毎日来る」と笑顔。前日はジンギスカンと豚丼に舌鼓を打った。インデアンも訪ねる予定といい、ふるさとの味を満喫している。
大入りの十勝、ソウルフードに行列