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軽自動車が車線はみ出したか 大樹4人死亡事故

乗用車と衝突して左側面が大きく壊れた軽乗用車(札幌テレビ放送提供)

 【大樹】大樹町生花の道道生花大樹線で23日午前7時35分ごろに軽乗用車と乗用車が衝突して7人が死傷した事故で、乗用車に乗っていた大樹町高校通、無職堀井フユさん(92)は同日午後、搬送先の帯広市内の病院で出血性ショックのため死亡が確認された。事故で死亡した人は計4人となった。軽乗用車で死亡した3人は、釧路管内のいずれも19歳の専門学校生と会社員と判明。広尾署では路面のタイヤ痕などの状況から、軽乗用車が対向車線にはみ出したとみて詳しく調べている。

 同署によると、軽乗用車で死亡したのは、運転した釧路管内釧路町睦5の会社員澁谷純来さん(19)、釧路市大楽毛南3の専門学校生只野楓さん(19)、同市鶴野東4の同津村幸希さん(19)の3人。死因は澁谷さんは出血性ショック、他の2人は脳挫傷(ざしょう)などだった。

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 只野さんは助手席に、津村さんは助手席側の後部座席に同乗していた。運転席側の後部座席に同乗していた釧路管内の専門学校生の男性(18)も顔や腰の骨を折る大けが。4人は自動車レースを観戦するため、釧路方面から更別村のサーキットに向かう途中だった。

 堀井さんは、息子の大樹町高校通、団体職員堀井賢一さん(66)の乗用車に乗り、釧路方面の親戚宅に向かう途中だった。賢一さんは軽傷、同乗した堀井さんの親類の90代男性は重傷。 現場は片側1車線の緩やかなカーブ。事故当時、路面は乾燥していた。路面には軽乗用車のブレーキ痕が残っており、左側の路外に逸脱した後、対向車線にはみ出したとみられる。乗用車と衝突して、草地に転落し助手席側が大破していた。軽乗用車はスタッドレスタイヤをはいていた。乗用車も前部が大破していた。7人はいずれも、シートベルトはしていたという。

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 現場は大樹町生花の国道(336号)交差点から幕別町忠類市街地に向かう途中の農村部で、近くに浄水場がある。同署は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いを視野に入れ、目撃情報などを元に詳しい事故原因を調べている。


■十勝管内で3人以上が犠牲となった交通死亡事故(2004年以降)
▽2004年11月20日、帯広、ワゴン車に大型トレーラーが追突、3人
▽2009年8月1日、更別、乗用車同士が出合い頭に衝突、3人
▽2010年12月12日、音更、ワゴン車と大型ダンプカーが正面衝突、3人
▽2023年7月23日、大樹、軽乗用車と乗用車が正面衝突、4人
(年月日、場所、事故形態、死者数の順)
※道警釧路方面本部のまとめなどから

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