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ドローンで新聞配達、農村部で実証実験 かちまい上士幌

ドローンを使った新聞配達の実証実験

 【上士幌】新聞配達の現場でも人手不足が課題となる中、上士幌町内の新聞販売店・かちまい上士幌(吉田雅彦店主)で5日、ドローン(小型無人機)を用いた農村部への新聞配送の実証実験が行われた。道内初の取り組みで、町、ドローン配送会社「NEXT DELIVERY」(山梨)と共同で実施した。

 同店では新聞を車で配達しているが、農村部はアクセスが悪く時間がかかっている。今後、人手不足から配達員の確保にかかる費用も上昇するとみられており、将来的な配達網維持に向けてドローン活用の可能性を探る。

 実験には関係者約10人が参加した。荷物の揺れを抑えつつ安定した飛行ができる物流専用のドローン(全長1・7メートル、幅1・5メートル)を使用し、自動で飛行。段ボールに当日付の新聞1部を入れ、かみしほろシェアオフィスから上音更の鈴木農場までの片道約5キロを約10分で輸送した。

ドローンが目的地に配達した新聞

 上昇と下降も交えながら飛行した機体は、トラブルなく現地にプロペラ音を伴って着陸。到着後、担当者が箱を開けて中身に異常がないことを確認した。新聞を受け取った同農場の鈴木義美さん(55)は「新聞のおくやみ欄や農業関係の記事など、その日の情報はいち早く読みたい。ドローンで来るのは便利」と喜んでいた。

 配達手段を車からドローンに置き換えられれば、燃料代の削減、二酸化炭素排出量低減につなげることもできる。吉田店主は「災害時の物資補給にも役立ちそうだ」と、今後のドローンの活躍に期待。町デジタル推進課の梶達課長は「未来の技術と思われていたドローン物流がだんだん現実のものになってきた。さまざまな挑戦を後押していきたい」と話した。(大健太郎)

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