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ギャルリーシノカワに小劇場整備へ コスモスハートがビル取得

コスモスハートが取得した「ギャルリーシノカワ」。小劇場を備えた複合ビルとして来春リニューアルオープンする

 シノカワ(帯広市、清水達朗社長)所有の市内中心部の商業ビル「ギャルリーシノカワ」(西2南9)を、不動産業などを手がけるコスモスハート(同、勝海敏正社長)が取得した。コスモス社では、同ビルを小劇場を備えた複合ビルに改修する計画で、9月にも着工し、来春リニューアルオープンを目指している。

 同ビルは1980年築。5階建て、延べ床面積約2600平方メートル。6月9日付でコスモス社が取得した。

 勝海社長は大樹町で電気会社や温泉などを経営、2014年にはかんの温泉(鹿追)を再建し、名湯を復活させた経験を持つ。同ビルについて「展望エレベーターなど、建物の造りが華やかでしっかりしている。個々人のアイデアを形にし、都市が本来持っている自由な成長力を引き出すことができるビルだと思った」と取得を決断した。

 改修の目玉となる小劇場は地下に設ける計画。東京・下北沢にある劇場をイメージし、60~80席を予定。「ライブやコンサート、お笑い、演劇など幅広い利活用ができる会場として提供する」としている。

 今月下旬には札幌の演劇関係者が同ビルを視察予定で、助言をもらった上で、最終的な改修案や事業費を固める方針。その他、1階西側と2~5階のテナントも募集する。勝海社長は「個性が光る、郊外にはない混沌(こんとん)・猥雑(わいざつ)さのある面白いビルにしたい」と話す。

 同ビルではシノカワがアパレルショップなどを出店し、ピーク時は高級婦人服ブランドを中心に直営6店を展開。その他、飲食テナントなども入居していた。ただ、近年は客層の高齢化などで出店・入居が減り、直営ショップは1フロアのみだった。清水社長は「コロナ禍の長期化でアパレルを取り巻く環境は厳しかった。テナント閉店などが重なった」などと説明。直営ブティックは同ビル内で引き続き営業する予定。(児玉未知佳)

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