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そば店「かし和家」1周年 感謝込め豚丼のたれプレゼントや特別メニュー 浦幌

再開1周年で感謝祭を開く近江店主

 【浦幌】創業95年の老舗そば店「かし和家(かしわや)」(浦幌町本町73)を、町出身の近江幹太店主(22)が引き継ぎ、4日で1年を迎える。感謝の気持ちを込め、3~8日に来店客に人気丼物「豚丼」のたれ(50cc)をプレゼントする(限定300個)ほか、7、8の両日は食べ飲み放題のビュッフェ形式の特別メニュー(要予約、3900円)を提供する。(吉良敦)

 かし和家は、前店主で3代目の山岸嘉一(かいち)さんの祖父に当たる嘉吉さん(故人)が1927年に帯広で創業。40年に浦幌の現在地に移転し、2021年3月27日に閉店した。その後、嘉一さんの教えで修業を積んだ近江さんが、準備期間を経て昨年7月4日、4代目の店主として店を改装、新メニューを加え、新たな体制で営業を再開した。

 近江さんは「同じ固さ、味のそばを毎日出すのがこんなに大変だとは思わなかった。毎朝、緊張している」と語る。当初は午前11時の開店に向け、同4時半ごろからそばを打ったが、うまくいかないことも少なくなかったという。「そばは気温、湿度で状況が全然違う。1年やってやっと分かってきた」

 そば打ちの力作業で上半身の筋力がついた。立ち仕事で体力を消費し、食べる量が増えた結果、「体重は1年前より6、7キロ増えた」。厳しい仕事だが「町民の方に『おいしかった』と言ってもらえるのがうれしい」と手応えを感じている。

 豚丼は丼物の一番人気。かつおだしのたれは先代から伝わる秘伝の味。2日間限定のビュッフェメニューはそばや天ぷら、そばが生地のピザ、チキン南蛮など。子ども向けにいなりずしなども用意する。

 近江店主は「お客さんを待たせてしまうこともあり、安定して出したい。前の方のように慣れてきたらイベントに出店するなど、新しいことにも挑戦したい」と話している。

 今月から水曜の昼(午前11時~午後2時)は営業し、定休日は日曜だけとする。夜の営業は木-土曜の午後6時~同10時。問い合わせは同店(015・578・9080)へ。

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