3期赤字の「めむろ新嵐山」 キャンプ強化で改善狙う
【芽室】芽室町は、新嵐山スカイパークの指定管理者「めむろ新嵐山」(社長・佐野寿行副町長)の経営改善に向けた方針を示す「第三セクター等経営健全化方針」を策定した。
総務省からの要請を受け、1日に町のホームページで公表した。
第三セクターの経営悪化は、関係する地方公共団体の財政に深刻な影響を及ぼすことが懸念される。総務省は2019年7月の通知で、債務超過法人など、該当する第三セクターに関わる地方公共団体に対し、具体的な対応を含む「経営健全化方針」の策定、公表を求めていた。昨年6月1日時点で、該当団体は全国で326団体。
芽室町100%出資の第三セクター「めむろ新嵐山」は19~21年度の3期連続で赤字となっていた。21年度は5796万円の経常損失を計上、債務超過に陥ったことで総務省の要件に該当し、経営健全化方針を策定した。
方針では、新型コロナウイルス感染拡大の影響による売り上げ減少などを受け、事業への影響軽減のために、町が22年度に財政支援を行った経緯などを記載。具体的な対応としては「コロナ禍でも大きな成果を挙げているキャンプ・レンタル事業の販売強化など市場を見極めた戦略の投下を重点に、(中略)早期の債務超過解消を目指す」としている。
社長を務める佐野副町長は「町と協議しながら、経営改善に努めていきたい」と話している。(近藤周)