クレープのキッチンカーを開業 広尾出身の渡邉未来さん
【広尾】広尾町出身の渡辺未来さん(29)=帯広市在住=が、手作りの木製キッチンカーによるクレープ店「QUOCCA(クオッカ)」を開業、故郷を中心に営業活動を本格化している。まずは地縁のある広尾で経験を重ね、営業範囲を広げる考えだ。
4月に開業した。同じく広尾出身で、夫の健太さん(37)=整体師=がサポートしている。店名は「世界一幸せな動物」とされるクアッカワラビー(小型カンガルー)から取った。
渡辺さん本人のパート収入を生計の一部にしていたが、育児をしながらビジネスに取り組もうとキッチンカーでの販売を計画した。ホームセンターから材料を調達し、一から手作りで木製のキッチンカーを完成させた。
クレープも独学。「いちご」「バナナ」「生チョコ」など9種類(300~500円)で、トッピングも用意している。
地元のキッチンカー業界では新人で、現在は実績と経験を積んでいる最中。当面は知り合いのつてを頼り、古里の広尾町内で月2回程度出店する。1日には食事処「海幸」の店先を借りて営業、地元の中学生らがクレープを買い求めていた。
渡辺さんは、「木製のキッチンカーは珍しいのでは。見かけたら、気軽に立ち寄ってほしい」と話している。詳しくは渡辺さん(080・1862・6663)か同店のインスタグラムで。(能勢雄太郎)