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モール温泉水とシラカバ樹液で化粧品 ふく井ホテル

完成した商品と「ピュアスパ」のブランド化をPRする(左から)遠田会長と林社長

 ふく井ホテル(帯広市西1南11、林佑太社長)は、同ホテルの源泉掛け流しモール温泉水に、中札内産の希少な白樺樹液などを配合した美容化粧水を、化粧品製造会社のパーソナルコスメディック(東京都)と共同開発した。美と健康に関する商品を「ピュアスパ」シリーズとして継続開発していく考えで、林社長は「十勝原料と自慢の温泉水。美肌などを感じてほしい」としている。

 商品名は「ピュアスパ フェイス&ボディミスト」(150ミリリットル入り、2500円)。同モール温泉水は、泥炭層由来のフルボ酸やフミン酸を含む。白樺樹液は、同ホテルと同グループの地方創生ベンチャー・そら(帯広市)が運営するフェーリエンドルフ内で採取。他にプラセンタやラベンダー花、トウキ根などの各エキスも配合されている。

ピュアスパシリーズ第1弾の化粧水

 製造を担当したパーソナル社の遠田聖彦会長は十勝でも化粧品事業などを手掛けており、同ホテルを長年利用、同源泉を評価する。「温泉水は品質が変わりやすく、化粧水などを安定製造するのが難しいが、独自製造で商品化に成功した。源泉の成分が良く、美肌や潤いなどが期待できる」としている。

 4月から販売を開始、同ホテルなどで購入できる。ふく井ホテルは昨春、そらの子会社となった。林社長は「十勝はさまざまな原材料の宝庫。健康や美に関する商品開発を『ビューティーバレー』と銘打ち、今後も企業連携し進めていきたい」としている。(佐藤いづみ)

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