畜大生が小麦めぐるバス旅 同友会とかち支部
北海道中小企業家同友会とかち支部は22日、帯広畜産大学の学生を対象に十勝管内の小麦に関わる事業者を巡るバスツアーを行った。生産から加工までの現場を見学し、6次産業化や高付加価値化の取り組みを学んだ。
十勝の産業や企業経営への考えを知ることで地域への関心を高め、企業と学生の交流を深める目的で2019年度から年2回実施。この日は34人が参加し、菓子メーカーや雑穀卸、農業生産法人、パン店を訪問した。
パン製造販売の満寿屋商店の麦音店(帯広市)では、杉山雅則社長が原料を十勝産小麦にこだわる理由や、地産地消を続けるためにピザ教室を通して食育活動を行っていることを説明。杉山社長は「十勝産小麦を地域の人に知ってもらい、全国に広めることが価値の向上や地域の元気につながる」と強調した。
参加した畜産学部畜産科学課程3年の林大河さん(20)は「経営者の話から、食や農業を十勝から変えようとする志が伝わり、十勝の勢いを感じた」、同1年の安達航生さん(18)は「ツアーを通じて、パン屋を開きたいという思いが強まった」と話していた。
次回は5月下旬に、肉をテーマにツアーを実施する予定。(大海雪乃)