大樹子育て応援手帳を発行 協力隊の長谷川さんと母親ら
【大樹】大樹町地域おこし協力隊の長谷川彩さん(34)は、0~5歳児の子育て情報誌「大樹町子育て応援手帳」を作成した。町内のボランティアグループ「ハッピーライフ」と連携、母親目線で子育てに役立つ情報をふんだんに盛り込んだ。「大樹で子育てに奮闘する母親たちの支えになれば」と話している。
30代の母親らで構成するハッピーライフが内輪で作成している子育て冊子をベースに、デザインや内容を充実させた。1年かけてメンバーとミーティングを重ね、同会以外の母親たちの意見も参考にした。
妊婦健康診査、管内の産科医、母親学級、乳幼児の補助・助成制度、町内の子育て関連施設など基本情報の他、子育てにまつわる書籍、育児関連の団体・サークル、子どもと楽しめる町内外の公園を写真やイラストを使って紹介している。
町民直伝の「子育てお役立ち情報」のコーナーでは、少年団の入団年齢、「お食い初め」の料理の調達ルートなどを掲載。産前産後の母親をサポートする「産後ドゥーラ」や、子どもの健やかな成長につながるビジョントレーニング(視覚機能を高める訓練)も取り上げている。
ハッピーライフ代表の鈴木清香さん(38)は「転勤などで大樹に移り住み、1人で悩みながら子育てしている母親に利用してほしい」と強調。長谷川さんは「フラットな視点で、読みやすい構成を心掛けた。利用した母親の声をフィードバックし、アップデートしたい」と話している。
A5判、カラー刷り28ページ。無料。300部作成した。町住民課、生涯学習センター、町高齢者保健福祉推進センター「らいふ」、町子育て支援センター、南十勝こども発達支援センターで配布している。(能勢雄太郎)